近年、地方を拠点とするスタートアップが全国的に注目を集める機会が増えてきました。弊社が取引をしている企業でも、福岡や大分、仙台など、さまざまな地域で次々と新しい企業が立ち上がり、個性的で革新的なサービスを展開しています。しかし、地方スタートアップが企業として成長し、本当に成功を収めるためには「優秀な人材をいかに確保し続けるか」というのが大切になってきます。
実際、地方で起業した経営者の皆さんに話を聞くと「首都圏と違い、なかなか優秀な人材に出会えない」との声がよく聞かれます。東京や大阪と比べて、地方は人材の絶対数が限られている上に、そもそも自社の存在が都市部の方に知られていないことが多いです。地元の人材を狙うにしても、U・Iターン人材を狙うにしても、重要になるのが戦略的な「採用活動」です。
地方で成功している企業に共通するのは、「人材の獲得」を経営の重要なテーマとして明確に意識していることです。
たとえば、自社のブランド力を高めるために各種SNSでの採用広報に力を入れ、地元だけでなく全国から応募を増やしたり、経営者自身が採用の現場に立って直接候補者とコミュニケーションを取り、企業のビジョンや魅力をリアルに伝えたりしています。さらに、自社の社員も積極的にリファラル採用に参加することで、信頼できる人材の確保に成功しています。
また、人材紹介会社との協力関係を丁寧に築くことで、「欲しい人材」をピンポイントで紹介してもらい、質の高い人材の確保に成功するケースも増えています。エージェントとこまめに情報交換をし、自社のニーズを細かく伝えることで、拠点がある地方だけでなく、首都圏からの優秀な人材の呼び込みに成功した例も少なくありません。大手のエージェントだけでなく、地元の有力なエージェントや専門性の高いエージェントなどとも密にコミュニケーションを取っていくことで、難易度の高いポジションの採用を実現することも可能だと思います。
これに加えて、地方スタートアップが魅力的な職場として選ばれるためには、「働く環境」や「企業文化」を積極的にアピールすることも大切です。特に、ワークライフバランスや柔軟な働き方を提供したり、地方ならではの豊かな生活環境をSNSで紹介したりすることで、都市部での働き方に疲れを感じている人材の関心を引きつけることができます。
弊社は経済産業省九州経済産業局より「J-Startup KYUSHUサポーター」に認定されており、九州地域のスタートアップ企業様を中心に、人材紹介や採用コンサルティングサービスを提供しています。また、ベンチャーキャピタルや行政とも密に連携しながら、企業のステージやニーズに合わせた人材支援を行い、企業成長を多面的にサポートしています。九州でのスタートアップや地方企業の採用活動でお悩みの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。