まずは、これまでの経歴(事実)を正確に伝える練習を
技術者の方々の職務経歴書の添削や面接対策を行っていると、よく次のような声を耳にします。
「どうやってアピールすれば良いかわからない」
「自分はそんなにすごいことをやっていないので…」
営業職のように自分を“売り込む”経験が少なかったり、プレゼンテーションの機会が少なかったりすることも影響しているのかもしれません。また、ものづくりや技術習得に集中するあまり、「人前でアピールするのが苦手」と感じる方も多いように思います。
そこでまずおすすめしているのが、「いきなりアピールの仕方を考えるよりも、まずはこれまでの経験やスキルなど事実を正確に伝えることを意識する」ということです。
具体的には、これまでどんな経験をしてきたのか、どんなスキルを身につけたのかを整理して文字(職務経歴書)に落とし込んでみてください。実際に書き出してみると、自分ができることや培ってきた経験が明確になり、自信にもつながります。こうして**「事実(これまでの経歴など)を正確に伝えられる状態」**をつくっておくことが、技術者の皆様の転職活動の第一歩です。
面接で上手にアピールする、自分を売り込む方法
繰り返しになりますが、面接でまず大切なのは、「応募先企業が求めている技術や経験を自分が持っていて、応募条件に合致している」という事実を正確に伝えることです。「うまくアピールしよう」「上手にプレゼンしよう」と考え始めると難しく感じるかもしれませんが、最初は上記の様に「事実を伝える」ことだけに集中するとよいと思います。
そのために、次の2点を意識してみてください。
- 求人内容をしっかり読み解き、応募先企業が求める技術・経験・人物像を把握(イメージする、仮説をたててみる)。
- その上で、これまで得てきた技術や経験を整理し、応募書類である職務経歴書に記載する。
そして面接では、以下のポイントを軸に話すようにしてみましょう。
- 職務経歴書に書いた“事実”をしっかり伝える。
- 応募先企業が求めることに即して、「入社後すぐに活かせる経験/技術・貢献できること」を具体的に伝える。
この2点を踏まえて話すだけでも、十分“アピール”につながります。
ただし、当然ですが簡単にできることではないため、しっかりと準備や練習をする必要があります。
「何ができるのか」「どう貢献できるのか」を伝える
面接対策でお話ししていると、多くの方が**「これまでの経験やスキルを伝える」段階までは準備や練習である程度できるようになります。しかし、その先の「その経験から、何ができるのか?」「具体的にどう会社に貢献できるのか?」**まで踏み込んで話せる方は少ないです。
たとえば「機械設計ができます」というだけではなく、応募先で設計する製品をイメージしながら、「これまで自動車に使われる金属部品の設計を担当してきました。私は量産性や品質面を考慮した設計が得意です。御社では医療機器やその部品を扱っているとのことですが、高い品質が求められる点は自動車部品と共通しているので、これまでの私の経験を十分に活かせると思います。」
といったように、**自分が「何をできるか」「どう活かしたいか」**をあわせて伝えると、面接官は具体的なスキルや経験、入社後の活躍をイメージしやすくなります。
アピールというと構えてしまいがちですが、要は事実を踏まえたうえで、応募先企業が知りたい「何ができるのか」「どんな貢献が可能なのか」をシンプルに伝えるだけで、面接での印象は大きく変わると思います。面接官からみると「よく調べてきてくれてる」「うちの会社での仕事をよく理解している」といった印象を与えることができるはずです。
まずは「事実を正確に伝える」練習から
「そこまで準備する時間がない…」という方は、とにかく**「これまでの経歴やスキルといった事実を正確に伝える」**練習だけでもしてみてください。
そして、その“事実”をしっかりと職務経歴書に記載することがとても大切です。
もし伝え方や求人内容の深い理解、面接に向けた事前準備などで不安がある場合は、ぜひ私たちのような転職エージェントに相談していただければと思います。
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