
東京エレクトロン九州株式会社がコネクトスクエア博多にソフトウェア開発拠点を開設しました!
”半導体製造装置業界において、世界シェア4位、国内シェアではトップを誇る、半導体製造装置メーカー「東京エレクトロン株式会社」のグループ会社である「東京エレクトロン九州株式会社(本社:熊本県合志市)」が、ソフトウェア開発を行う拠点として、コネクトスクエア博多※(福岡市)に新たなオフィス「東京エレクトロン九州株式会社 福岡オフィス」を開設しました。”
東京エレクトロンが福岡市に新たにソフトウェア開発拠点を置くことが話題になっています。東京エレクトロンは半導体製造装置で世界的に知られた大手企業ですが、なぜ今回福岡にソフトウェア拠点を設置することに決めたのでしょうか。
背景として、半導体業界ではハードウェアだけでなく、装置を制御するソフトウェアの重要性が急激に高まっています。東京エレクトロンもソフトウェア技術の強化が急務と考えており、そのための拠点として福岡を選んだ様です。
福岡が選ばれた理由として、まず第一に挙げられるのはIT人材が豊富であることです。福岡には九州大学や九州工業大学を中心に理工系の大学・専門学校が多く、毎年数多くのエンジニア候補が卒業しています。また、福岡市自体がスタートアップ支援に力を入れており、若手エンジニアやIT人材が集まりやすい環境になっています。
福岡市は空港から都心部までのアクセスが良く、国内外から人材を呼び込みやすい都市でもあります。東京や大阪に比べて生活費が安く、住みやすいと感じるエンジニアも多いため、U・Iターンを狙って、全国からの採用も期待できます。
一方で、福岡では既にソフトウェアエンジニアの争奪戦が激化しています。半導体メーカーや自動車メーカー、自動車部品メーカーをはじめ、多くの業種がエンジニアを積極的に採用しているほか、大手コンサルティングファームや福岡発のスタートアップもライバルとなります。
福岡は、地元で長く働きたいと考える人材が多いため、転勤のない勤務体系や交通の便が良い場所への拠点設置、リモートワーク環境の充実、残業が少ない働きやすい職場環境を整えることが重要です。
さらに福岡市とその近郊は住宅価格が以前に比べると上昇しており(中央区は首都圏を変わらない程度に上昇している)、生活コストの上昇に伴って、給与水準も上昇傾向にあります。特に30代半ばから40代の優秀なソフトウェアエンジニアには年収1000万円近い給与を提示する企業も少なくありません。福岡でソフトウェアエンジニアの採用を成功させるためには、こうした待遇面での競争力を示していくことが、優秀な人材を確保するためには欠かせないでしょう。
福岡にソフトウェア開発拠点を開設する企業が増えていますが、優秀な人材を新卒・中途採用で確保し、福岡に長く根付いていくためには、地元大学や専門学校との連携、地元コミュニティとの積極的な交流だけでなく、働き方や待遇の面でもしっかりと訴求し、地域における存在感を高めることが求められると思います。
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